美容室では大量の髪の毛が出る。
これ当たり前。
美容室では丁寧に掃除をする。
これも当たり前。。
美容室では予約の電話がなる。
これもまた当たり前。。。
しかし全てにおいて、実は物語がある。
営業後の切った髪の毛を集め、毛くず入れに入れる。この時の感動。
お客様が来てくれた時の嬉しさ、自分にカットをさせてくれた満足感。
髪を処理しながら、御来店頂いたゲストを思い浮かべる。
朝、「おはようございますっ!」と挨拶する。
そこには誰もいない・・・ただサロンに挨拶する。
ここに自らのサロンがある喜び、物件をお借りしているT氏への感謝、そして今日ここで過ごす時間への期待。
ゲストをお迎えするために丁寧に掃除すること半分、残り半分は自分達夫婦の心地いい空間を保っていたいからであったりする。
予約の電話がなる。
「はいっiloです♪」このセリフと瞬間をどれほど思い描いて来ただろうか。
そして、当たり前と思っていたお客様の予約の電話が、どれだけの有り難さだったのか・・・当たり前だった事柄、全てにおいて感動があり、美容師人生20年にして初めて味わう、味わえるコト。
初心に戻るではなく、『初心に気づく』である。
前職時代、私を育ててくれたオーナーの常日頃の意識と怒られ続けた若かれし日々の意味を初めて理解できた、そんな日々である。
なにはともあれ2018年1月に屋久島に移住し、私の思い描いていた風景が急速に現実のものとなっていく。
うまくいく。
うまくいかない。
そんなことはどうでも良い。
何ができるか?
どれだけ自分に、人に、そして地域に貢献できるか?
ただそれだけである。
そして、実はこの先に繋がる未来があるが、それはまだ胸の中。
ただ・・・
私は、誰よりも私に期待している。
ホンダ マサユキ40歳
未だ、夢の途中・・・。
以上