ilo hair salon では、月に1度3連休を頂いている。
何事もバランスと考える私は、お仕事、生活、遊び、そして平穏と刺激を偏らずに楽しんで日々を過ごす事が我が家のコンセプトとしている為である。
この連休は人生初のお墓まいり。
そう・・・何を隠そう私はお墓参りをした事がなく、また自分の親戚と言う存在を多くは知らない。
私の記憶の中には祖父母の記憶はホントに少なく、幼少の頃に祖母のお見舞いに来た事、大分空港からのタクシーで人生初のゲ○を吐くと言う経験をした事しか覚えていない。
と言う事で親戚の叔父に連絡を取り、一度も会った事のない叔父と別府駅で待ち合わせをした。
驚いた事にその叔父は〝本田〟と名乗う。
更には、本家に着いた私を待っていたのは〝本田だらけ〟な人々。
私の実家にある祖父母の写真がそこにも飾られていた。
うちにあるものが、遠く離れたここにも飾ってある・・・当たり前なのだが、なんとも言えない違和感だった。
実家と違っていたのは、私の見たことも聞いたこともないご先祖様たちの写真がズラ〜っと並んでいた。
もはや校長室である。
叔父にお墓に連れてもらう。
こじんまりといた本田家の墓地。波も立たない穏やかな海しか見えない。
素敵な風景だった。
綺麗に手入れされていた事。
おばあちゃん達の見ている風景が素敵だった事。
ご先祖様という仏像の表情がとても柔らかな笑顔だった事。
守り続けてくれている人がいる。
本当にありがたい。
次男坊という特権を最大限に活かしている場合ではないな・・・。
また必ず来ますと挨拶を終え、宴会が始まった。
皆が少しずつ父に似ている人達。
なんか素敵な時間だった。
ここには父も母も兄もいなかったが、確かに本田家だった。
翌朝帰り間際にイソイソとやってきた叔母に紙袋いっぱいの大量の生シイタケを頂いた。
シイタケ袋を手に別府と湯布院を廻ったのは言うまでも無い。